単純性血管腫はもちろんのこと苺状血管腫、毛細血管拡張症、被角血管腫、血管拡張肉芽腫、オスラー病などの血管病変に有効で、適応となる疾患の範囲は広い。治療に要する照射回数は症例によりばらつきがあり3〜10回を要することが多いのですが、毛細血管拡張症は1〜2回で治療が完了することが多いようです。苺状血管腫は新生児で生後1ヶ月以内の病変部がまだ隆起する前より照射を開始することにより、治療をしない自然の経過では血管腫が増大した後に生じる、瘢痕、腫瘤が形成されず、周囲と同様のほぼ正常の皮膚を期待できる例もある。特に巨大苺状血管腫は”wait
and see”ではなく、生後1ヶ月以内の隆起しはじめる前に”as soon as possible”に治療することが大切である。最近、ダイレーザーは肥厚性瘢痕(手術や外傷のあとの盛り上がり)の治療にも有効であることが報告されている。